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京都祇園にある建仁寺。
京都市内の観光では、ぜひおすすめしたい寺院です。
その魅力は、何といっても立地とアクセスの良さ。
京阪電車「祇園四条駅」から徒歩7分、阪急電車「河原町駅」から徒歩10分。
駅を降りて、祇園情緒溢れる花見小路を抜けると建仁寺があります。
道中には京都らしい祇園の雰囲気を楽しめ、他の有名寺院・神社からも徒歩圏内です。
一つでも多くの御朱印を集めたい方には、ぜひ立ち寄っていただきたいお寺です。
建仁寺は、有名寺院が数多くある京都でも大変格式高い寺院です。
その歴史は古く、建仁2(1202)年に日本臨済宗の開祖「栄西」が開山しました。
この臨済宗には、「五山」と呼ばれる格付けがあります。
建仁寺は、京都にある五山の中で第3位の禅寺となります。
五山とは、幕府が臨済宗の禅寺から5つのお寺(五山)を選び、禅寺の頂点とする制度。
現在の順位が決まったのは、室町幕府3代将軍の足利義満の時と言われています。
五山制度は、禅寺の優劣を決めるものではありません。
しかし、幕府からの手厚い保護を受けたことから、現代でも魅力的な見どころをたくさん残しています。
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目次
建仁寺の見どころ
建仁寺の見どころは、大きく3つに分けられます。
壮大な伽藍(がらん)、枯山水庭園、そして禅の心を感じる障壁画です。
建仁寺に入って、まず驚くのが壮大な伽藍。
京都五山にふさわしく、全ての建物が歴史ある建築物です。
中でも、勅使門(ちょくしもん)と方丈は国の重要文化財に指定されています。
勅使門とは、天皇の使者・勅使が出入りに使われる門のことです。
他の人は使えない、格式高い特別な門です。
建立されたのは鎌倉時代後期。
門戸には戦の矢の跡があるため、「矢立門(やたちもん)・矢の根門」とも呼ばれています。
今はしっとり風情ある京都ですが、かつては戦乱があったことを実感できます。
一方、建仁寺の方丈は室町時代の建物。
優美な印象の禅宗方丈建築です。
元々は広島の安国寺にあったものを、1599年に建仁寺に移築されました。
方丈とは禅寺の住職の居室のことを指します。
居室といっても、中の雰囲気は修行の場。
仏壇を中心に、衣鉢の間・檀那の間・室中・書院の間・礼の間と6区画に分かれています。
区画ごとに素晴らしい障壁画がはめられており、その数はなんと50面。
建仁寺の見どころの一つになっています。
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描いた絵師は、全て海北友松(かいほうゆうしょう)。
このことから、建仁寺は「友松寺」とも呼ばれるようになったとか。
残念ながら、現在は文化財保護のため複製画に代えられています。
精密なデジタル複製画なので、迫力はそのまま。
中でも、龍の名手とも言われた友松の「雲龍図」は必見です。
撮影可能な箇所も多いので、ぜひ写真に収めたいところです。
さらに、建仁寺で写真に収めたい場所といえば、枯山水のお庭です。
方丈の前庭には枯山水様式の「大雄園(だいおうえん)」があります。
大きなお庭ですが、構成しているものは白砂・岩・苔といたってシンプル。
縁側に腰かけて波打つ白砂を見ていると、心静かになっていきます。
建仁寺には他にも2つの枯山水庭園があり、それぞれ異なる魅力があります。
小書院の中庭の「〇△▢乃庭」は、禅宗の四大思想(地水火風)を象徴した庭です。
〇△▢は、それぞれ地(▢)水(〇)火(△)と宇宙の根源的な形態を示しています。
この庭では、〇は木、△は庭の隅の形状、▢は井戸を表しています。
由来や意味を聞いて考える、これも禅寺の特色ですね。
一方、本坊中庭の「潮音庭(ちょうおんてい)」は気軽に自然を楽しめるお庭です。
まるで絨毯のような苔と楓の木々が植えられています。

春は新緑、秋は紅葉と季節に合わせて拝観してもいいですね。
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また、建仁寺には多くの襖絵や天井画があります。
その中でも目玉となる作品が、「風神雷神図屏風」と「双龍図」です。
建仁寺は、国宝の風神雷神図屛風を所有しています。
日本人であれば、誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
制作者は17世紀に活躍した絵師、俵屋宗達(たわらやそうたつ)。
その生涯については謎が多く、今でも生没年は不明。
しかしその功績は大きく、後の時代の絵師達が影響を受け多くの作品を残しました。
そのため、宗達は日本美術史において「琳派(りんぱ)の祖」と言われています。
京都には多くの琳派作品が残されており、建仁寺は琳派の旅の出発地点としてもおすすめです。
本物は京都国立博物館に保管されており、めったにお目にかかれないお宝です。
本堂に飾ってある屏風は複製品となりますが、実物大の迫力を感じられます。
さらに迫力で引けを取らないのが、法堂にある天井画「双龍図」です。
なんと畳108畳分の大きさ!
建仁寺の創建800年を記念して、2002年に小泉淳作によって描かれました。
とても壮大な水墨画なので、見過ぎて首が痛くなるかもしれません。
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建仁寺の御朱印
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建仁寺の御朱印受付時間・場所
建仁寺の御朱印受付場所は本坊内で、本坊の拝観時間が御朱印の受付時間になります。
本坊には売店もあり、御朱印帳もこちらで購入できます。
建仁寺境内はどなたでも入ることができますが、本坊へ入場するには拝観料がかかります。
御朱印をいただくためには、本坊の拝観料と御朱印のお志300円を志納する事になります。
【拝観時間】
3月~10月:10:00~16:30
11月~2月:10:00~16:00
【拝観料】
一般500円
中高生300円
小学生200円
小学生未満のお子様は無料。
※例年12月28日~12月31日は拝観休止となり、御朱印の受付もされていません。
※年中行事により、拝観時間を変更する場合があります。

訪れる前に、公式ホームページにてご確認をおすすめします。
建仁寺の御朱印帳の種類やサイズ・値段・郵送は?
建仁寺の御朱印帳は6種類。
- 風神雷神
- 雲龍図
- こぼんさん
- 喝・達磨(横開き)
- 双龍図(横開き)
- 〇△▢(横開き)
建仁寺の御朱印帳は、見どころとなる障壁画などがモチーフとなっています。
全てのデザインに嬉しい厚紙のケース付きです。
御朱印帳のサイズは全て大判サイズ(18×12㎝)で、価格は1,400円です。
御朱印をいただくためには志納金300円が別途必要です。
郵送については、残念ながら対応されていません。
建仁寺の御朱印帳
風神雷神御朱印帳
開くと風神雷神が向き合うようにデザインされています。
金地で高級感があり、持っているだけで目立ちそうです。
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雲龍図御朱印帳
こちらも、開くと龍が向き合うデザイン。
御朱印帳のケースはとても高級感があります。
風神雷神も同じようなに高級感のあるケースなんです。

参拝される多くの方が、風神雷神とセットで購入されているようです。
こぼんさんの御朱印帳
癒し系のゆるかわいいお坊さんが描かれています。
風神雷神や雲龍図は迫力がありすぎる、という方におすすめです。
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横開き御朱印帳
横開きの御朱印帳は、近年販売され始めたようです。
見開き御朱印をいただくには最高の御朱印帳です。
建仁寺 御朱印帳 横型です。
龍と◯△□(まる さんかく しかく)と達磨!どれも感じ良いです。◯△□ってなんか宇宙をあらわしているとか? pic.twitter.com/fx0wvbzI9U
— 大光製本所 (@Daikoubb) March 18, 2019
- 上:喝・達磨
描かれているのは達磨(だるま)さんです。 - 真ん中:〇△▢
画家の仙厓義梵(せんがいぎぼん)の書が印刷されています。
この書の掛け軸は、〇△▢乃庭がある小書院にて見ることができます。
シンプルながら、禅寺らしい御朱印帳です。 - 下:双龍図
もともとは雲龍図だけだったようですが、双龍図が好きな方には朗報です。
ケースにも龍の顔が印刷されていて、迫力があります。
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京都府の御朱印巡り
まとめ
京都市内にあり、アクセスしやすい場所にある建仁寺。
京都観光には外せない祇園近くで、京都に来たらぜひ立ち寄りたいお寺です。
近くには有名寺院・神社が多くあり、効率良く京都観光が出来ます。
建仁寺は格式高いお寺ですが、禅の知識がなくても楽しめる見どころがたくさんあります。
立派な建物や迫力ある障壁画には、エンターテイメントのような驚きを貰えます。
禅の思想があちこちに盛り込まれ、ちょっと考えさせられる時間も禅寺ならでは。
また、枯山水庭園でホッと一息、旅の疲れを癒すこともできます。
参拝の最後には、お気に入りの障壁画の御朱印帳をお求めになることをおすすめします。
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