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武蔵の国桜田村(現:新橋)は、かつて江戸湾の砂浜で松林が広がっっており、この松林に烏が多く集まっていたため後に「烏の森」と呼ばれるようになりました。
平安時代の天慶3年(940年)に鎮守将軍藤原秀郷が戦勝の満願成就のお礼に一社勧請しようとした折に、夢に現れた白狐が「神鳥が群がる所が霊地である」と告げています。
白狐のお告げの通り、桜田村の森に烏が群がっていたので社頭が造営されたものが烏森神社の始まりということです。
世界三大大火の一つ「明暦の大火」で江戸市中が焼け野原となった時にも烏森神社は類焼を免れたため、神威によって「封じる力」が強力であると崇拝を集め、現代では関東の癌封じ神社として有名です。
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目次
烏森神社の御朱印種類・受付時間や場所は?
烏森神社の御朱印は通常御朱印の他、神事・行事に合せて年間10種類ほどの限定御朱印があります。
- 通常御朱印
- 新春奉拝の御朱印
- ひなまつり御朱印
- 初午祭の御朱印
- 本社神輿渡の御朱印
- 例大祭の御朱印
- 夏越大祓の御朱印
- 七夕まつり御朱印
- 新橋こいち祭の御朱印
- 新嘗祭の御朱印
- 年越大祓の御朱印
このほかにも元号が令和に改められ、大嘗祭が行われた時期に限定御朱印が出ました。
御朱印をいただいた時に色みくじを併せてお受けすると追加で色祈願の透かし印を押していただけるなど、その時だけいただける特別な印もあります。
御朱印の内容や授与期間なども毎年変わりますので、頂いた御朱印はまさに一期一会のご縁ですね。
烏森神社の御朱印受付時間は午前9時から午後4時、拝殿に向かって左側にある授与所で頂くことができます。
基本的に書置きの御朱印が授与されますが、月に数日、手書きの御朱印が頂ける日があります。
御朱印は小さなお守り付で、数量限定で御塩初穂料は500円です。
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烏森神社の通常御朱印
これぞ烏森神社、といった印象のシンプルかつカラフルな御朱印です。
中央には丸い輪の中に烏が描かれた御朱印が押され、御朱印の上に「烏森神社」の墨書きがあります。
右側には「東京新橋鎮座」と赤で書かれ、四隅には神紋「左三つ巴」の印が押されています。
左三つ巴の印は赤、青、黄、緑の四色で心願色みくじの4色赤(恋愛・良縁)、黄(金運・幸運・商売)、青(厄祓・仕事学業)、緑(健康家庭)に通じていますね。
新春奉拝の御朱印
お正月限定の御朱印です。
中央に烏森神社の御朱印、御朱印のうえに「烏森神社」の墨書きがあります。
右側には「新春奉拝 庚子」と書かれています。
右下と左上には御朱印を頂いた年の干支「ねずみ」のカラフルな印が押されています。
「庚子」の文字と干支の印は令和2年の庚子限定ですので、来年はどんな印になるのか楽しみですね。
右上と左下に二つずつ神紋「左三つ巴」の印が押されていますが、4つとも色が違ってカラフルです。
色鮮やかで一年のスタートにぴったりな御朱印ですね。
節分の御朱印
新年の御朱印とほぼ同じデザインですが、左側の文字が黄色の「節分奉拝」、文字の下の印がモノトーンの「庚子」の印になっています。
「庚子」の印は正方形の右半分が背景白抜きで文字が「庚」、左半分が文字が白抜きで「子」となっており、色の反転が面白いですね。
節分の御朱印は招鈴祓をしていただくと、干支文字の下に鈴の印を押していただけます。
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ひなまつりの御朱印
ひなまつり限定の御朱印は、濃淡いろいろの桃色づくしで可愛いらしい印象ですね。
中央の烏森神社の御朱印と、御朱印の上のお雛様の印は薄い桃色、右側の「ひなまつり」と左側の参拝日の文字は桃色です。
御朱印の上に墨書きされている「烏森神社」の色はかなり濃い目の桃色。
御朱印の四隅に押された花の印は少しラメが入ったような濃い桃色で、花の中央めしべにあたる部分が左三つ巴の神紋になっています。
一見シンプルですが、かなり凝ったデザインですね。
例大祭の御朱印
烏森神社の例大祭は毎年5月4日から6日の間開催されます。
中央には赤枠で白抜きになった神紋「左三つ巴」、神紋の上に「烏森神社」の文字があります。
「烏森神社」の文字は金色でとても神々しく輝いています。
右側に書かれた「例大祭奉拝」の赤い文字の下と御朱印の四隅には紫色の烏の印。
四隅の紫色の烏は、通常御朱印に押されている御朱印の烏と同じ大きさです。
つぶらな瞳がかわいいですね。
神輿渡御(みこしとぎょ)の御朱印
烏森神社は、同じく新橋にある日比谷神社と交互に大祭を行うため、2年に一度大神輿を担いで練り歩く神輿渡御がとり行われます。
神輿渡御の御朱印は、中央に薄肌色の丸に烏の印が押され、印の上には金色で「烏森神社」の墨書きがあります。
右側には「大祭 本社神輿渡御」の赤文字、赤文字の下には紫色の烏の印が押されており、四隅には四色の神紋の印が押されています。
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夏越大祓の御朱印
夏越大祓の御朱印は全体的に爽やかな雰囲気です。
中央の緑色の茅の輪の中には薄肌色の烏の印、茅の輪の印の上の墨書きは銀色で「烏森神社」と書かれています。
右側の「夏越大祓」と左側の参拝日、四隅の神紋「左三つ巴」がマリンブルーで涼しげでです。
「夏越大祓」の文字の下に押されている銀色の「夏越」印もかわいいい形ですね。
七夕まつりの御朱印
七夕まつりの御朱印は、中央に〇に烏の御朱印が押され、御朱印の上に「烏森神社」の墨書きがあり、右側の「七夕まつり」の文字と左側の参拝日は若竹色で書かれています。
「七夕まつり」の文字の下には星のスタンプ。
令和2年は七夕まつりの御朱印は中止という事で残念ですが、来年は再開して欲しいですね。
新橋こいち祭の御朱印と改元の御朱印
左:こいち祭 右:改元
新橋こいち祭の御朱印は、中央に〇に烏の御朱印が押され、御朱印の上に「烏森神社」の墨書きがあり、右側には薄紫色で「新橋こいち祭」と書かれています。
通常四色の神紋が四隅に配置されるところ、右上がピンク色のからすの印になっていますが、からすが持っている大きな祭うちわの柄が神紋になっているのでちゃんと四色の神紋が揃っています。
改元の御朱印は令和の改元限定御朱印です。
通常御朱印で神紋が配置されている四隅に金色の菊の印が押されており、菊の中央が神紋となっています。
右側には赤文字で「奉祝」、奉祝の下に金文字で「践祚改元(せんそかいげん)」、左側の参拝日も文字で書かれており、たいへんお目出たい雰囲気の御朱印です。
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大嘗祭の御朱印
令和元年は新天皇即位後最初の新嘗祭がとり行われましたため、大嘗祭の御朱印が授与されました。
中央が神紋になっている赤い菊の御朱印が大きく押され、御朱印の上に「烏森神社」の墨書きがあります。
右側には奉祝(赤字)令和大嘗祭(紫字)と書かれ、文字の下に緑色の亀甲枠の印が押されています。
左側には参拝日が金文字で入り、金色のお神酒の印も押されています。
御朱印の四隅には金色の烏があしらわれ、とても力強いデザインの御朱印ですね。
年越大祓の御朱印
年越大祓の御朱印は、中央に〇に烏の御朱印が押され、御朱印の上に「烏森神社」の墨書きがあり、右側にはオレンジ色で「年越大祓」と書かれています。
通常四色の神紋が四隅に配置されるところ、左上が電電太鼓の印になっていますが、電電太鼓の柄が神紋になっているのでちゃんと四色の神紋が揃っています。
右側の「年越大祓」の文字の下には「年越」のかわいい印が金色で押されています。
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烏森神社の御朱印情報はツイッターで!
烏森神社の公式Twitterは、ゆるキャラの「こい吉」が運営しているTwitterを公認しているという設定でほほえましいものです。
直書きの御朱印がいただける日時や限定御朱印の配布についてなど、御朱印の最新情報は「こい吉 烏森神社公認」Twitterで確認できます。
この記事を書いている令和2年9月現在は、コロナウイルス感染拡大防止のため書置きのみの授与となっておりますが、直書きの再開時期は「こい吉Twitter」でお知らせが出るということ。

参拝前には「こい吉Twitter」フォロー必須ですね!!
https://twitter.com/Koikichi_K/status/1282079731693715456?s=20
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烏森神社の御朱印帳のデザインやサイズ・価格
烏森神社の御朱印帳は、まさに「烏の濡れ羽色」。
表紙には紫色の烏の群れが織り込まれ、金文字で「御朱印帳」と記されています。
裏表紙は丸に烏の烏文字神社の印が金色で織り込まれた美しいデザイン。
初穂料は御朱印込みで2,000円、サイズは縦16センチ×横11センチです。
烏森神社のご利益について
烏森神社には必勝、商売繁盛、技芸上達、家内安全などの御利益がありますが、中でも有名で人気があるのは「癌封じ」です。
芸能人の堀ちえみさんや池江璃花子さんがお参りされているほか、一般の方からも御利益があったという声が後を絶たず、改善されてお礼参りされる方も多いということ。
烏森神社でいただける「癌封じ御守」は癌にならないよう、癌を封じることはもちろん、精神的にも癌に打ち勝つよう御祈願されたお守りです。
古来より良薬とされてきた「かぼちゃ」のデザインで、とても癒される色合いのお守りですね。
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まとめ
烏森神社は東京都港区のJR新橋駅の西口・日比谷口から徒歩2分、烏森口から徒歩3分という駅チカ神社ですが、少し見つけにくい場所にあります。
周りにビルが多いため、遠くからだと参道や鳥居が良く見えないんですね。
参考までにJR新橋駅からですと烏森口を出て目の前の信号を渡り直進、二つ目の信号も渡って右手のほうに鳥居が見えます。
参道もビルの間を通る細い道ですが、「烏森神社」や「心願色みくじ」ののぼりが何本も立っていますので、のぼりを探して行くと見つけやすいかもしれませんね。
境内は広くありませんが、何故かほっとする雰囲気の烏森神社。
是非ご縁を結んで訪れてみてください。
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